歴史から見る我が国社会大変動
神田昌典氏の面白い本が出たころですが、まだ読んではいません。しかしながら、落ち着いて、我が国の過去を分析すれば多少の事は分かります。
最初には文字能力、農業技術、製鉄技術などを一手に集めた大和朝廷とその中にいる貴族たちがわが国全体を支配していました。情報を全部押さえている訳なので強い訳です。しかしながら各地に自律的な農場主(武士)が成立してくるにつれ、中央の力は弱まりやがて農場主(武士)の時代となります。武士同士が領地(農場)を求めて争っている中から、少しずつ、農民と商人が情報力をつけて強くなってきます。
こういう人々が立ち上がってくるので、多くの人々にとって、統一国家が必要に見えてきます。そこでご存知三英雄が世に出て、天下は統一されます。この事の本質は、そういう社会が必要になったという事です。そしてその証拠に、これに続く江戸時代は、本質的には町人と農民の社会になります。彼らが生産力を支配しています。
この勢いがさらに強まって、幕府は転覆され、明治の自由な社会となります。この後の社会は、組織だって物を作る社会です。そういう社会は戦争をも挟んでついこの間まで続きました。しかしながら後進国の台頭により物作りはそちらに行きます。我が国は、もっともっと高度な情報産業や、開発・発明をしなければなりません。このへんの推移も昨今のi-phone等のデジタル革命により方向性は明らかになってきています。
古い物作りの組織中心の社会が崩れ、個人の能力に大いに依存する社会になりつつあります。情報を押さえた者が勝つ、この基本線は太古の昔から変わりません。何故ならば人間は社会の中で生きるものであり、それは、言葉と情報によって生きているからです。古い物にとらわれず、さあ、皆で全力で努力して、この変換を生き抜こう。
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